‡パルソナ‡ 孤高の唄姫
笑いのツボだったのか一向にノエルの笑いが止まらない。
あたしはだんだん顔が真っ赤になっていくのが、自分でもわかるほどまでになっていった。
「そこまで笑わなくてもいいだろ!!」
「いや、普通笑うって!」
「あたしにも一個や二個は苦手なもんはあんだよ!」
あたしは不機嫌になってそっぽ向いた。
「そろそろ行くで。」
ライオスの言葉でノエルはやっと笑いが治まった。
「へいへい、俺が悪ぅございました。おら行くぞ」
ノエルはぽんとあたしの頭に手を置くと、ライオスの後をついて行った。
あたしはノエルの背中を見た後、頭を置かれたところを軽く触った。