‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


「てめぇ…

俺に逆らうとはいい度胸じゃねぇか〜」


ノエルの黒いオーラが周りに充満している。


ヤッ、ヤバッ…!!


あたしはとっさに身の危険を感じた。


そのとき…


「失礼します。」


ドアからノックの音が聞こえた。


「どうぞ」とレイが言うと、黒装束の人が部屋に入ってきた。



たぶん、口調からしてここの執事なのだろう。


あたしは執事の登場にホッと胸をなで下ろす。



「笹木茜菜様ですね?

国王が茜菜様にお話があるとのことで迎えに参られました。」


執事は丁重にあたしに言うと、ノエルはそれに素早く反応し


「こんな奴に親父が何を話すんだ?」


ノエルは私を睨みながら執事に言った。


その鋭利な瞳に縮こまるあたし。



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