‡パルソナ‡ 孤高の唄姫
ライオスは今、あたしをどう思ってんだろう?
憎い?殺したい?
それとも・・・
そんなことを考えていると、しばらく動かなかったライオスがあたしを押し倒した。
急な出来事だったから、構えられず、あたしは強く後頭部を床に打ちつけられた。
そしてライオスは馬乗りになって、あたしの首を両手できつく締め始めた。
「や…めろッ…ライ…オ…スッ…」
あたしは声を絞り出して言うと、抵抗しようとライオスの腕を強く掴んだ。
その時だった。
あたしの脳裏に映像が浮かび始める。
これは…?
意識が朦朧(もうろう)とし出した中、
あたしはなぜだか分からないけど、
それがライオスの記憶なんだと思った。