‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



ライオスは今、あたしをどう思ってんだろう?


憎い?殺したい?



それとも・・・



そんなことを考えていると、しばらく動かなかったライオスがあたしを押し倒した。


急な出来事だったから、構えられず、あたしは強く後頭部を床に打ちつけられた。


そしてライオスは馬乗りになって、あたしの首を両手できつく締め始めた。


「や…めろッ…ライ…オ…スッ…」


あたしは声を絞り出して言うと、抵抗しようとライオスの腕を強く掴んだ。


その時だった。


あたしの脳裏に映像が浮かび始める。



これは…?



意識が朦朧(もうろう)とし出した中、



あたしはなぜだか分からないけど、




それがライオスの記憶なんだと思った。







< 269 / 371 >

この作品をシェア

pagetop