‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



原因は、なんやろな…



原因も知らんと捨てられた俺もどうかと思うけど、



それにしてもひどすぎる。




雨が追い打ちをかけるかのように、倒れてる俺の体に降り注ぐ。



俺は視界がぼやける中、自分の手のひらを見つめた。



なんで俺は生まれてきたんやろ…



ここまで不幸やと、俺を苦しませるために神様が生かせてるとしか思われへん。



「俺って、捨てられてばっかやな…」




最後は自嘲気味に笑うと、俺の視界は黒く染まった。




その時に女の子の声が聞こえたような気がしたけど、気のせいやろうな。





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