‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


俺はひとまずベッドから降りようと、体を起こそうとした時。


「うう…ん…」


女の子のようなかわいらしい声が聞こえた。


素早くそちらに視線を向けると、二人の女の子が俺の足の所で、ベッドに伏せて気持ち良さそうに眠っていた。



それにもびっくりした俺やけど、もっとびっくりするもんがあった。




それは




女の子たちの背中から生えてる天使のようなかわいらしい翼。



俺は顔の筋肉がゆるむと、安心してため息が出た。



「俺、死んだんやな」



せやから、こんな穏やかな気持ちになれるんや。



すると、一人の天使が目を覚ましたんか、目をこすりながら体を起こした。






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