‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


そして、天使は虚(うつ)ろな目を俺の方に向けた。



なぜかその天使から視線を外すことが出来なかった俺は、その瞳を食い入るように見据えた。



とても純粋な空色の瞳。



俺はどこかこのかわいらしい天使から、とても不思議な雰囲気が漂うのを感じた。



さすが天使、オーラが違うなぁ…


しばらく天使は俺の顔を眠たそうな目で見つめてたけど、状況がわかってきたんかだんだん顔が、笑顔になってきた。


「お兄ちゃんがおきた!ねぇお兄ちゃんおきたよ、フィリア。」


笑顔で隣のフィリアという天使を揺すり起こすと、不機嫌な顔をしてゆっくりと体を起こした。





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