‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


「あっ、えーと、大丈夫……です。」


俺は一瞬敬語を忘れかけ、最後に[です]を付け足した。


「よかった…」


男はさらに目を垂れさせ微笑んだ。


そんな彼を見ると、氷のような心が溶けていく感覚がした。



ていうか俺




まだ"生きてる"んや



「フィリアも来なさい。」



赤瞳の天使…じゃなくて、女の子が彼の方に歩いていく。




< 281 / 371 >

この作品をシェア

pagetop