‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


そして、彼女は男のズボンを手でぎゅっと握りしめると、後ろに隠れてしまった。



「まぁ、立ってしゃべるのもあれだから、そこに座りなさい。」



男が指した所は豪華なソファー。



今頃やけど、俺は自分の格好が奴隷の服から真っ白いパジャマに変わっていたことに気付いた。



それに驚きながら、パジャマを見つめてると男は


「あぁ、君が気絶してる間に着替えさせておいたよ。あのままだったら風邪をひくからね」



と言って、男はシーラとフィリアを男の両隣りに座らせてからゆっくりと腰を下ろした。


シーラとフィリアは小さいながらも礼儀正しく座った。


こっちから見ると、まるで天使の人形のようだ。



ちゃんとしつけられてるんやな



でも…




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