‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


世話係になってからというものの、シーラとフィリアは俺をおもちゃにしては、すぐどっかに行ってしまい、探すのに苦労した。


おまけに二人一緒やったら楽やねんけど、絶対に二人は一緒におらん。



二度手間というんは、まさにこのことや。



俺も19といい年頃にもなって、10歳の双子に振り回されるなんて情けない。


「シーラお嬢様は食いもんでおびき出せばええけど、問題はフィリアお嬢様やな…」


俺は膝を抱えて、小さく呟きながら考えを巡らしていると



バシャ、バシャ




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