‡パルソナ‡ 孤高の唄姫




「もうちょっとマシな悲鳴上げてぇな;」


あたしの耳元でライオスの呆れた声が聞こえる。




こんな状況でカワイい声出せっつう方がムズイっつうの!!!









「もうすぐ着地すんでッ!!」


ライオスがそう声を上げたと思うと、浮遊感が無くなった。


あたしは恐る恐る目を開けてみると、レイの心配げな顔とレイの腕の中にいるフィリアが見えた。


「茜菜、ノエル、ライオスも、無事で何よりです。」


「お前も無事に脱出出来たんだな。」


ライオスの腕から逃れたノエルは早速、レイに歩み寄る。


「はい、でもフィリアさんがすごい熱で…」



その言葉にいち早く反応したのはライオスだった。



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