‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



「…すっ、すげー…」



あたしは女の子の綺麗な翼に思わず感嘆の声を上げる。


すると、女の子はあたしの気配に気づいたのか、歌を歌うのを止めた。


女の子はゆっくりとこちらに視線を向ける。




今にも吸い込まれそうな純潔な空の色の瞳。


あたしはその瞳に圧倒されて、息を呑んだ。



すると、女の子はあたしを見るなり、嬉しそうに微笑み



『やっと来てくれた…』



と、女の子らしい声で言った。


「え?」



何、この子…あたしの知り合いだったりする?


そういう考えが頭に浮かんだけど…それはないな。


人種違うし…


ていうかまず、こんな所で一人でいること事態おかしい。



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