‡パルソナ‡ 孤高の唄姫
"あいつら"ってもしかして、こんなおばちゃん達のことなのか;
いまさらノエルの言ってる意味が分かったあたし。
もうその時には手遅れだったのだが……
その後も、あたしはいろんな人としゃべったり、たくさんうまいご馳走を食べたり、楽しい一時を過ごした。
案外誕生日パーティーみたいで最初の貴婦人の話を除けば、全然苦じゃなかった。
パーティーが終盤になるのと同時にやっとあたしは一人になって、窓側の椅子に座った。
あぁ…疲れた…
あたしは疲れきった首を軽く回す。
みんな親切だけど、あたしの住んでた世界の事とかいろんな事を質問攻めにするんだもんな…;
あたしは、はぁーと一息つくと、チラッと窓の景色に目を見やった。
あれ?
ベランダに夜空を眺めているノエルの姿が目に映る。
こんな所にいたのかよ。
ノエルのどこか悲しげな横顔があたしの気を引き寄せる。
あたしはこの際怒鳴ってやろうと思い、キョロキョロ辺りを見回すと、音を立てないようにそーっと窓を開けた。
外に出たあたしはノエルに気づかれないように音を立てずに閉めようとする…
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