‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


安心したあたしはただ背を向けているノエルにお礼を言った。


「庭でお前の変死体を見るのはごめんだからな。」


物騒なことを言うノエルにあたしはムッとなる。


「そう言うと薄々感じてたっつうの!」


なにさ、優しいと思ったらこれかよ…



ノエルはあたしの怒鳴り声に振り向く。



無愛想でやっぱりその顔からは優しさというものは感じられない。


あたしはそんなノエルの顔をじーっと見つめる。



「……なんだよ。」



不機嫌そうに言うノエルにあたしはノエルの両頬に触れ、あたしの顔の近くまで引き寄せた。


「なっ!!何すんだ、てめぇ!」



ノエルはあたしの行動に顔を真っ赤にして喚きだす。



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