‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


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会場に戻ったあたしは人ごみの中でレイの姿を探す。


あたしの名前を呼ぶレイの声に焦りがあったような気がした。




何か大事な話でもあんのかも…



「茜菜!!」


すると、焦った表情でこちらに近寄ってくるレイの姿が見えた。



「どこにいたんですか?心配したんですよ。」


近くに寄ったレイの額には汗が浮かんでいた。



レイが長い間あたしのことを探してたのかが目に浮かぶ。


「ごめんごめん;


ちょっと色々あってね…」



あえてノエルと話したことは言わなかった。



なんかノエルに怒られそうな気がしたから。


「それよりなんかあたしに用事でもあんの?」


「あっ!そうでした。


父上が茜菜に話があるそうですよ。」


「えっ!マジで!?」



あたしはレイに案内されて国王がいる所に連れて行ってもらった。



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