‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



「なんか唐突すぎてよく分からないんだけど…;」


あたしの困った様子を悟ったのか、今度はさっきよりも丁寧にゆっくりと国王は話してくれた。



国王の話を簡潔に言うと


あたしは予言者ルータの生まれ変わりで、そのルータの能力の【予言】が出来るらしい。



「すげーーーーッ!!


あたし、予言が出来るんだ。」


あたしは目を輝かせて喜んだ。


運動神経しか取り得のなかったあたしにそんな能力があったとは…


あれ?でも…



「なんであたしが予言者ルータの生まれ変わりって分かったんだ?」


「それはのぅ…」


よっこいしょ、と国王は椅子から腰を浮かすと、高級そうな棚に置いてあった大きな掛け軸を持ってきた。


その掛け軸は布にくるまれていて、何が描かれているのか分からない。



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