‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



「何、それ?」


あたしは掛け軸を指差して訊ねると、国王は掛け軸を見つめながら



「これは予言者ルータの肖像画じゃ。」


と国王は名残惜しそうに、あたしに掛け軸を手渡すと、あたしは自ら布を取ってみた。



その肖像画を見てあたしは目を見張った。



「そっ、そっくり…;」


あまりにも肖像画のルータの姿があたしに似すぎていたからだ。



「ていうか、ルータって女だったんだ!」


そう、ルータの姿は上から見ても下から見ても女の人。


てっきりルータは男だと思ってた…


「これが予言者ルータ…」


レイはあたしの隣で小さく呟く。



.
< 81 / 371 >

この作品をシェア

pagetop