桃川中学校吹奏楽部
「あっ・・綾瀬くん!?」

 
「行くぞ、優里亜。」


そういって綾瀬くんはあたしの手を引っ張った。

 
少し離れたところまで


ずっと手を引っ張られてた

 
「綾瀬くん?なんでここに?」


「いや、俺も遊ぶ予定だったから。」

 
「えっと・・あ・・ありがと・・。」

「お前女の子なんだからあんなとこに一人でいるなよ!あそこは人少ないんだし!あぶねーだろ!」

 
「あ・・うん・・。」


「お前になんかあったら 俺マジで困るから。石澤には迷惑でも。俺は困る。」

 
少したって綾瀬くんはこういった。


「なあ石澤、お前のことまだすきだ。」

 
綾瀬くんはよっぽどあたしに本気なんだと思う。

 
倉本くんをこれ以上想っても


もう望みのないことなのかもしれない。

 
もういっそのこと


綾瀬くんのほうが


あたしを大事にしてくれるし

 
そのほうが


いいのかな・・?



「綾瀬くん」


「あたしも・・・すきだよ?」


綾瀬くんはびっくりしてた。


でも


その気持ちに


嘘はなかった。

 
あたしは二人の男に恋をしていた。


でも

 
それはだめなことだから


綾瀬くんをとってしまった・・。


「やっべー・・俺マジうれしすぎだって。」

 
「えへへっ・・」


そうして二人で笑った
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