桃川中学校吹奏楽部
「えっと・・ガラスを割った犯人がまだわかっていません。」

ざわつきはじめたみんな。


「なのでこれから・・」


先生がそういいかけたとたんに

チューバの間中先輩が立った。

間中先輩は70人中の10人しかいない男の先輩のひとりで

チューバの才能はあった。


「俺がやりました」


間中先輩はあおちゃんの耳元でボソっとそう言って


「そうか、ちょっと入っとけ」

あおちゃんは間中先輩を音楽準備室へ入れた


あさみは同じチューバパートの先輩ということもあり

びっくりしていた。


そのままその日は


解散となってしまった


ろうかにはガムテープで補強してるガラス窓が


痛々しく残っていた
< 15 / 209 >

この作品をシェア

pagetop