桃川中学校吹奏楽部
「は?お前何言ってんだ?何お前ハルにフラれたからって・・」
「いっ・・いいよ伊藤・・」
「でも・・」
「いいから」
カッっとなる伊藤を前に美加も驚いた様子だった
すると菜々も教室に入ってきた
私はそんな伊藤を止めた
栗林さんはそんな私達をにらんで
後ろへ歩いていった
すると丁度ハルが入ってきて
「はよー秀斗・・」
ハルは何も分かっていない様子だった
教室は少し重い雰囲気につつまれていた
「どうしたんだ?」
私に問いかけてくる
「あのなハル・・」
伊藤がそう口を開きかけるけど
「あ、ううんっ、なんでもないの」
そう私は適当にごまかして
目をはずした
ここが私の悪いところ
ハルに頼めばいいのに
頼ればいいのに
頼れないところ