桃川中学校吹奏楽部
舞
「はい、じゃあ退場のポップスBの2小節目からいきます」
「はい」
音楽室にこだまする音
私はあの後なんとか復活して
明日の入学式に備えて合奏にはげんでいる
皆から奏でられる軽やかなメロディ
真美もちゃんと練習に来ていた。
「うん、クラいいね。石澤神本楽しそうにふけてる」
そうして私と先輩ははにかむ
時計はすでに6時を回っていた
「えー・・じゃあそろそろおわりにするか。部長!」
「起立!」
赤松先輩の大きな声が室内に飛ぶ
「気をつけ!礼!」
「ありがとうございました!」
そういうとみんなそれぞれに片付けの体制に入っていく
「明日だねー」
真美がスワブを通しながら私に話しかける