桃川中学校吹奏楽部
私達は再び音楽室に集まって

中田先輩にリードと楽器を見せた。

オーボエなどのダブルリードはとても高価だ。

4つもわれるとなると・・金額は大変なことになる。


「な・・なんでっ・・」


中田先輩は泣いていた。


私はただそのオーボエと


割れたリードをただ見つめるだけしかなかった。


部員が音楽室に集められた。


「やったという奴がいたら、正直に手をあげろ」


あおちゃんがそういうと、ひとつの手があたった。


・・・パーカッションの鈴木先輩だ。


「ごっ・・ごめんなさっ・・」


鈴木先輩は泣いていた。
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