桃川中学校吹奏楽部
そんなことを隅におきながら練習した。


「クラ終わりぃ~」

パーリーの内田先輩の声が廊下に響く。


「はい」

軽く返事をすると楽器を片付け始めた。


時計は5:30を指している。


ミーティングの時間だ・・


クラにスワブを通し、楽器を解体し始めた。


・・・第二音楽室。


先輩達はいすに座り、1年生は地べたに座った。


あおちゃんが説明をはじめる。


「この間の中田のオーボエの件についてだが、今日は2年の鈴木と下山が皆に話があるそうだ。聞いてやってくれ」

先生はそういった。


鈴木先輩と下山先輩がふたり並んでいた。

鈴木先輩がまず口を開いた。


「今回は、このような中田さんにはすごく申し訳のないことをしてしまい、すごく反省しています。
私がくだらないことで衝動的に取った行動で
みなさんにこんな迷惑をかけてしまって
ほんとうにすみませんでした。

しばらくいろいろ考えましたが、私はこの罪を償うために
退部したいと思います。」


みんながザワついた。


隣にいたパーカの知夏は

同じパーカの先輩でショックを受けているようだ
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