【完】キス、kiss…キス!
ナオちゃんはというと、やっぱり外にいた時より更にガチガチで、それでも挨拶を交わしてる。


メイクさんの若い女の子達が、そんなナオちゃんを可愛いと騒いでるようだ。


「……んむぅ」


「はは、姫ちゃん、それくらいで嫉妬しないの!大人の女の余裕見せなきゃね」


幸四郎に思わず苦笑いされながら、二人のメイクを待つ間も私が一番ドキドキしている。


しばらくすると、二人は衣装とメイクを済ませスタジオ入りした。


ナオちゃんと早苗ちゃんは、同じ形で肩の出るように作られたニットにタンクトップ、スキニーを合わせた姿。


ナオちゃんは茶色、早苗ちゃんは白色だ。


おそらく、赤のパッケージはナオちゃん、白のパッケージは早苗ちゃんなのだろう。
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