【完】キス、kiss…キス!
カメラに向かって妖艶に微笑むベビーフェイス。それは、ホントは私が独り占めしてたもの。やっぱりこんなとこでも見ちゃうとドキドキきゅうんだよ。


その顔が私を想像してだって分かって、かなり恥ずかしいけど……かなりかなり嬉しい。


だって、私を考えてあの顔を出来るってことは、それだけ、ナオちゃんの頭の中が私でいっぱいってことでしょ?


あんなに可愛いイケメンな子が私のことをって考えただけで鼻血ものだし、それが私も大好きな彼氏だってことで、嬉しさは嵩むばかり。


とにかく、私は10歳の年下彼氏の笑顔のトリコなわけです。


そりゃもう、一度食べたら止まらないお菓子みたいに、病みつきになってしまっているのです。
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