【完】キス、kiss…キス!



数時間ものカメラ撮影は、こうして無事に終了。


「お疲れ様でしたー!」


お世話になったスタッフに、二人は元気よく挨拶してからこっちに走って来る。


ナオちゃんが考えてたことを想像すると、改めて恥ずかしくなってきて顔が熱くなる。


「ありゃ?姫さん、顔まっかっか。大丈夫?」


心配そうに私の顔を覗くその可愛い顔に、悔しくて貴方のせいですからって叫びたくなってしまう。


私の額に掌を押し当てて『熱はないなぁ、良かった』なんて呟くナオちゃん、安定のあざと可愛さで萌です。


「はいはい!そこの歳の差バカップル行くよ!」


幸四郎にからかうように呼ばれた私達は、もう一度スタッフに会釈をして、撮影現場を後にした。
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