【完】キス、kiss…キス!
ナオちゃんは私を見ると、何故か全力で不満顔。


「何その顔?可愛くないー」


私が苦笑いで尋ねると、今度はあざと可愛いむくれた顔で見つめられた。


「だって……姫さん、水着姿見せてくれないし。着てるし」


ぷぅっと頬を膨らませて私を上から下まで見るナオちゃん、可愛すぎやしませんか?


「……スケベ」


そんなナオちゃんに一言強めに言うと、ふん、と鼻息を荒くして鼻の穴を膨らます。


「俺だって高校一年生なの!男の子はみんなスケベだもんね!ぷーだ!」


なんて言って、白い歯を見せたあと、私をぎゅっと強く抱きしめた。


「……ねぇそれとも、俺にTシャツとハーフパンツ脱がしてほしいの?」


ちょっと!もう、黙ってるとすぐ調子に乗るんだから。ナオちゃん完全にスケベスイッチ入ってるよ。
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