【完】キス、kiss…キス!
「自分で脱ぐから遠慮しまーす」


そんなナオちゃんを体から引っぺがし、仕方がないから水着姿になる。


ナオちゃんはもう一度、私を私の上から下までまんべんなくじーっと見つめて、いつもみたいにふにゃあと笑っう。


その顔は、太陽に照らされているけどピンク色に染まってるのが分かった。


「綺麗、超綺麗だよ姫さん!」


濁りのないストレートな言葉を投げて、また私を強く抱きしめたナオちゃん。


なんだか、誰もいないけど太陽に見られてる気がして恥ずかしい。


「俺だけが見れるって分かってるけど、一応、ね?」


「ちょっ!?ナオちゃ……」


悪戯っ子みたいな笑顔を覗かせたかと思うと、ナオちゃんは私の鎖骨に、自分のモノだと言わんばかりにキスマークを遺した。
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