【完】キス、kiss…キス!
二人で笑い合っていると不意に軽快なヒップホップの音。
ナオちゃんが羽織って来たであろう青いパーカーから鳴っている。
音の正体はどうやら、ナオちゃんの携帯電話らしい。それはしばらく鳴り続けて、も全く鳴り止まない。
「ゴメン、姫さん。もー、誰だよムード台無し」
とても申し訳なさそうに電話に出たナオちゃん。そのナオちゃんの出た携帯からは、女の子の声が聞こえてくる。
……分かってる、つもりだよ?電話の相手はきっと女友達で、ナオちゃんは気なんかないって。
でも、だけどさ、だけど。やっぱり私よりも長い時間を共に過ごす同級生の女の子を羨ましく思うし、なんで二人っきりの時に携帯に出るのって嫉妬しちゃう。
そんなこと思うのおかしいって思うのに、一度顔を出した嫉妬は引っ込んではくれない。私って嫌な女、面倒な女だって、自分でも腹が立つ。
ナオちゃんが羽織って来たであろう青いパーカーから鳴っている。
音の正体はどうやら、ナオちゃんの携帯電話らしい。それはしばらく鳴り続けて、も全く鳴り止まない。
「ゴメン、姫さん。もー、誰だよムード台無し」
とても申し訳なさそうに電話に出たナオちゃん。そのナオちゃんの出た携帯からは、女の子の声が聞こえてくる。
……分かってる、つもりだよ?電話の相手はきっと女友達で、ナオちゃんは気なんかないって。
でも、だけどさ、だけど。やっぱり私よりも長い時間を共に過ごす同級生の女の子を羨ましく思うし、なんで二人っきりの時に携帯に出るのって嫉妬しちゃう。
そんなこと思うのおかしいって思うのに、一度顔を出した嫉妬は引っ込んではくれない。私って嫌な女、面倒な女だって、自分でも腹が立つ。