【完】キス、kiss…キス!
ナオちゃんは、そっと近づいた私の手を取り、また無言になって縁側に向かう。
縁側には、サイズの全然違う二足のビーサンと花火が1袋。
「姫さんとしたかったんだ……しよう?」
「ん、やる」
私が頷くと、ふにゃあとぎこちなく微笑むナオちゃん。
私達はローソクに火を燈し、始めた色とりどりの花火を、やっぱり互いに無言で見つめてる。
赤、ピンク、緑、黄色、青、色んな色を見せてくれる花火。華やかで、だけど儚くて。
「姫さん、ついでで良いから聞いててね?」
花火を握ったナオちゃんの穏やかな声が、夏の夜に優しく溶けていく。
10歳年下の男の子だとは思えない、落ち着いていて、まろやかで、心臓を掴んで逃さないその声を、やっぱり私は大好きで堪らない。
縁側には、サイズの全然違う二足のビーサンと花火が1袋。
「姫さんとしたかったんだ……しよう?」
「ん、やる」
私が頷くと、ふにゃあとぎこちなく微笑むナオちゃん。
私達はローソクに火を燈し、始めた色とりどりの花火を、やっぱり互いに無言で見つめてる。
赤、ピンク、緑、黄色、青、色んな色を見せてくれる花火。華やかで、だけど儚くて。
「姫さん、ついでで良いから聞いててね?」
花火を握ったナオちゃんの穏やかな声が、夏の夜に優しく溶けていく。
10歳年下の男の子だとは思えない、落ち着いていて、まろやかで、心臓を掴んで逃さないその声を、やっぱり私は大好きで堪らない。