【完】キス、kiss…キス!
「いただきまぁす!」


ナオちゃんはケーキを包丁で綺麗に6等分して、その中の一つをお皿に移して食べ出す。


一口含んだ瞬間、ナオちゃんのただでさえ大きな瞳がぐわぁっと開いた。


この反応、どっち?美味しいの?それともやっちゃったやつ?


反応を待っていると、ナオちゃんはガタっと立ち上がり、ずいっと吸い付くように私の顔に接近した。


そして、チュッとキスを落として満面の笑顔。


ナオちゃんのキスは、チーズケーキとブルーベリーの甘い味がした。


「どう?ちゅーで美味しいの伝わった?」


もう!いちいち可愛いことしないでよ!ホンットに萌え!心臓持たない!


ナオちゃんといると常にドキドキなので、旅行から帰ったらお医者さんのとこ行って、心臓が壊れていないか確認してもらおう、なんてことを思うくらい、ナオちゃんといると心臓に悪いのです。
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