【完】キス、kiss…キス!
あわあわと完全にテンパっている私に、ナオちゃんのお母さんが近寄る。


ニコニコした顔は、笑窪がナオちゃんそっくり。


私より10センチほど小さなお母さんはキラキラした瞳で私を見つめていて、少女みたい。



「ほ……本物の姫ちゃんだー!」


「え!?ほ、本物?」


そのリアクションもさながら、お母さんはありえないくらい強い力で私に抱き着く。


「母さん!姫さんがビックリしてるだろっ」


「だってだって!可愛い、ナイスバディ!どこで捕まえたの!?やりおるのぉ」


お母さん、どさくさに紛れておっぱいは触らないで下さい。


なんだか……意に反してハイテンションな絡みで、たじたじになってしまう。
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