【完】キス、kiss…キス!
「ふぅーん……んで、付き合ってるわけ」
私は、智にナオちゃんとの関係や今の半同棲状態を告白する。まぁ色々はしょったところはありますけど。
智は話を聞きつつ、ナオちゃんが買いだめしたアイスキャンディを遠慮無しに食べてた。
「で、アンタは幾つなの?見た感じ俺と同い年かちょっと上っぽいけど、大学生?社会人?」
「えっと……その、何かごめんなさい。この間16歳になりまして」
ナオちゃんが苦笑いで答えると、智は動きがストップする。
頭すっからかんなのが見て分かるようなアホ丸出しな顔で、姉としては恥ずかしい以外の何物でもない。
多分、10秒くらいは機能停止して、スリープモードに入っていたであろう智。
「パードゥン?」
口を開いたはいいけど、耳に手を添えてそう言った姿は、やっぱりアホ丸出しだよ。