【完】キス、kiss…キス!
「お母さん、何故私が広瀬君と付き合うのがダメなんですか?」
しかし、何とか落ち着いている俺に対して、姫さんは苛々が爆発したらしく、お母さんに喧嘩腰で言い返す。
でも、それでもお母さんは表情を崩すことなく、しゃんと伸びた背筋で冷静且つ淡々と言った。
「まずは年齢差。広瀬さんが大学を出て収入が安定する頃貴方はもう若くはないのですよ?それに、うちの茶室はどうするつもりですか?智さんには任せられません。貴方が維持するのです。それなら、それなりの立場の者と結婚するのが筋でしょう」
俺は確かに一般家庭の息子で、こんな大きな家には相応しくないと思われても仕方がない。
しかも、稼ぎが安定する頃には、10歳差の姫さんは、俺と同じく年を重ねるわけで。俺は構わないけど、姫さん本人やお母さんが不安になるのも、俺だってちゃんと分かってる。
しかし、何とか落ち着いている俺に対して、姫さんは苛々が爆発したらしく、お母さんに喧嘩腰で言い返す。
でも、それでもお母さんは表情を崩すことなく、しゃんと伸びた背筋で冷静且つ淡々と言った。
「まずは年齢差。広瀬さんが大学を出て収入が安定する頃貴方はもう若くはないのですよ?それに、うちの茶室はどうするつもりですか?智さんには任せられません。貴方が維持するのです。それなら、それなりの立場の者と結婚するのが筋でしょう」
俺は確かに一般家庭の息子で、こんな大きな家には相応しくないと思われても仕方がない。
しかも、稼ぎが安定する頃には、10歳差の姫さんは、俺と同じく年を重ねるわけで。俺は構わないけど、姫さん本人やお母さんが不安になるのも、俺だってちゃんと分かってる。