【完】キス、kiss…キス!
「あのね、ちゃんとする、から。だから私にちょっとだけナオちゃんの強さを分けてくれない、かな」
姫さんが、消え入るような弱い声で囁く。
精一杯の勇気で言われた言葉の意味を悟った俺はただ姫さんを見つめる。
そして、すいっと近寄る、いつもより五割増しくらい色っぽい顔。
魅惑的なぷっくりと膨らんだ唇が、そっと俺の同じヶ所へと重なった。
普段は恥ずかしがって、めったに自分からはキスしてくれない姫さんからの、キス。
涙でしょっぱい味がしたけど、良く分からない甘い味がする気がした。
「ありがと……!お母さんに、謝って来る」
ふんわり微笑んだ姫さんは、やっぱり大人な綺麗な顔。その顔に、迷いや負の感情なんて一切感じなかった。
姫さんが、消え入るような弱い声で囁く。
精一杯の勇気で言われた言葉の意味を悟った俺はただ姫さんを見つめる。
そして、すいっと近寄る、いつもより五割増しくらい色っぽい顔。
魅惑的なぷっくりと膨らんだ唇が、そっと俺の同じヶ所へと重なった。
普段は恥ずかしがって、めったに自分からはキスしてくれない姫さんからの、キス。
涙でしょっぱい味がしたけど、良く分からない甘い味がする気がした。
「ありがと……!お母さんに、謝って来る」
ふんわり微笑んだ姫さんは、やっぱり大人な綺麗な顔。その顔に、迷いや負の感情なんて一切感じなかった。