【完】キス、kiss…キス!
準備完了して、ナオちゃんと手を繋いで夜道を歩く。
むしむしする空気。湿度を持った生暖かい風。まるで、合唱するように各々が鳴き声をあげる虫達。
お互いが強く握り合ってることにより、湿り気を帯びた掌は、気持ち悪いとは思わず、この雰囲気と共に夏の風物詩とすら思えてくる。
遠くから、お祭りの太鼓やがやがやという声が聞こえて、夏本番を知らせるよう。
「お祭りなんて何年ぶりに来たっけなぁ……」
提灯の淡いオレンジ色が照らす屋台や道は、私の気持ちを若くしてくれる。
それと同時に、夏ってキラキラしてるのに、何故か儚い気持ちにさせるんだ。
何でだろう。この夏はナオちゃんと一緒だから、その気持ちは更に強くなる。何も、淋しくなったり悲しいことはないのにね。
むしむしする空気。湿度を持った生暖かい風。まるで、合唱するように各々が鳴き声をあげる虫達。
お互いが強く握り合ってることにより、湿り気を帯びた掌は、気持ち悪いとは思わず、この雰囲気と共に夏の風物詩とすら思えてくる。
遠くから、お祭りの太鼓やがやがやという声が聞こえて、夏本番を知らせるよう。
「お祭りなんて何年ぶりに来たっけなぁ……」
提灯の淡いオレンジ色が照らす屋台や道は、私の気持ちを若くしてくれる。
それと同時に、夏ってキラキラしてるのに、何故か儚い気持ちにさせるんだ。
何でだろう。この夏はナオちゃんと一緒だから、その気持ちは更に強くなる。何も、淋しくなったり悲しいことはないのにね。