【完】キス、kiss…キス!
この、高坂さんという女の子は、今時の女子高生って感じのバサバサ付け睫にカラコンの入った大きな目になるメイクに、白に金魚柄の浴衣。明るい髪の毛は巻いて、若さ全開のツインテール。


どう転がったって、私には出来ない今時の若い女の子って感じで、キャピキャピ感が溢れてる。


凄く可愛い女の子。スタイルも超いいし、私と違って身長も高いから、ナオちゃんと並ぶとお似合い。


周りの二人の取り巻きの子も、なかなか美人さん。類は友を呼ぶのね。


「私と夏祭り行くの断ったのに、なんでいるのぉ?」


驚くほど、鼻につく喋り方。ナオちゃんのことが好きなのだろう。少しでも可愛く見えたいのかな。


「別に高坂には関係ないし」


「尚志冷たい……ってか、その人誰?お姉さんいたっけ?」


高坂さんの遠慮なしの言葉と視線が、そりゃもうぐっさぁと私の体に貫通する。


やっぱり彼女には見えないか……。しょうがない、ですよね。


分かってはいるけど、やっぱり『お姉さん』なんて言われちゃうと、本人達が気にしていなくても年齢差を感じて、ちょっとショック。
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