【完】キス、kiss…キス!
ナオちゃんも嫌そうだし、私もむっとしてるのに、それでも高坂さんは、私達を解放してくれるつもりはないみたい。


無視して歩き出した私達にもずーっと付き纏って来る。


私に対しての悪口言うのはむっとするとしても耐えられるけど、ナオちゃんに引っ付くのは止してほしい。


私の反対側の手にべったりなんだもん、取り巻きの子も止めればいいのに何も言わないし。


「姫さぁん、遊びならそろそろ尚志を解放したらぁ?」


ナオちゃんが姫さんと呼ぶからって自分も勝手に呼んでくるし、無遠慮だし、図々しい。


「断ります。私は遊びのつもりありませんし」


でも、イライラした態度を取ったら向こうの思うつぼな気がして、冷静に対応。


逆に、高坂さんはなかなか堪えない私にイライラしてて、綺麗に装飾された爪を弄る。


「アンタ顔も地味なんだしぃ、尚志と不釣り合「黙れよ!」


イライラとした高坂さんの悪態を止めたのは、無表情から一転、怒りMAXのナオちゃん。
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