【完】キス、kiss…キス!
「ホントしつこい!俺前に言ったよね?高坂みたいなうざいぶりっこが一番嫌いなの。もう付き纏うの止めてよ。ここでも学校でも他のとこでも!散々なんだよね!」


ナオちゃんの心からの叫び。きっとナオちゃんはずっと我慢してたんだろうと思う反面、好きな男の子にこんなこと言われたら、高坂さんも悲しいんじゃないかと心配してしまう。


高坂さんはナオちゃんの怒りを聞いて、怯えてひゅっと喉を鳴らす。


「そんなに……怒らなくてもいいじゃんっ!私だって尚志のこと好きだから努力してるのに!」


そして、ついにはわんわんと泣き出して、走って行ってしまった。


きっと、好きな人からあんなこと言われたら、私だって泣いちゃうよ。
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