【完】キス、kiss…キス!
お手洗いを済ませた私は、上で待つナオちゃんと自分の分、それから、頑張った早苗ちゃんの飲み物を買う。


ナオちゃんはコーラで私は烏龍茶。早苗ちゃんはミルクティーかな。


早苗ちゃん、コーヒー好きの甘党だって前言ってたし、多分大丈夫だよね。


悩みながら自販機の前に行くと、結構混んでいて、列が出来ていた。


「んもー……まあしょうがない。考えることは皆一緒だよね」


私は、その列を見てがっかりする気持ちをなんとか持ち上げ、一番後ろへと並んだ。


待つこと数分、やっと私の番に近づいて来たかなぁと思った時、私に、予期せぬ事態が巻き起こる。


「……もしかして、姫子?」


降りかかる、重低音の鋭い声。この声……まさか、嘘でしょう?
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