【完】キス、kiss…キス！

二人でうんうん唸りながら話してる姿は、周りから見たら変人だろう。


なんて思うけど、事が事だけに唸らずにはいられないのが本音で。


「俺からもあいつには忠告しとくけど、アキの奴、執着心結構あるからさ。人のモン奪うの好きだし」


「うん。わかってる」


一応付き合ってたし……そう思ってたのは私だけなんだろうけどさ。


「それに、仮に私がまた秋斗のモノになったって、多分すぐ新しい人が欲しくなるよ」


「はぁ……なんであいつと友達なんだろー、トラブルメーカーなの知ってるのになぁ」


盛大な溜め息を漏らした幸四郎と秋斗は、確か高校生の時からの付き合いだったっけ。


二人のは、深い友情というより腐れ縁だよ。ドンマイ幸四郎。