【完】キス、kiss…キス!
結局何も解決策が浮かばないまま、仕事を終えて家路につく。
秋斗のことは悩ましいけど、愛しのナオちゃんに癒してもらってひとまず忘れよう!
「ただい……ま!?」
「よっ!お帰り姫子ー」
けれど、そんな私の甘い考えなんて簡単に崩れてしまう事態は、早くも起こっておりまして。
「お帰り姫さん……」
しょげてるナオちゃんに、あんぐりと口を開いた私、それから、ご飯の置かれたテーブルには秋斗。しかもガッツガツとご飯を食べていらっしゃる。
えっと、この状況は一体何なのでしょう?誰か簡潔に纏めて教えて下さいませんか?
「おい子犬ぅ!早く次持って来いや!ついでにビールも!」
「はぁぁ!?ヤダヤダ!ウザいウザいご飯食べるなとっとと帰れー!」
しかもなんだか、仲よさ気なんだけどこの二人。ますます理解出来ません。