【完】キス、kiss…キス!
10歳年上なんだもん、勿論女子高生みたいに至る所はピチピチじゃないし、気をつけないとすぐ太るし、たまに酒臭いですし……。


見た目のことだけじゃなくて、話すことにジェネレーションギャップも感じるし。


とにかく、色々違いすぎる。住む世界が違う私達が、それでも、お互いを好きで寄り添ってるんだもん。ナオちゃんの気持ちが離れてしまう可能性は高確率。


ナオちゃんに捨てられてしまったら、今度こそ私は立ち直れなくてボロ雑巾みたいになってしまうだろう。


「姫さん、どうかした?」


「う……ううん!ナオちゃんの作るご飯、美味しいなぁって思ってね」


それでも、ナオちゃんの愛はちゃんと分かってるつもりだから、考え過ぎちゃダメよ姫子!


「そっかぁ!嬉しいなー!えへへ」


くぅっ可愛い……!ナオちゃんの笑顔でご飯3杯はイケるくらい、可愛い!


桶川姫子、26歳。可愛い年下彼氏の為に、10歳は無理として、6歳は若返る!とりあえず、お肌の手入れからだわ!


なんて、可愛いナオちゃんの笑顔に、私は強く決意した。
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