【完】キス、kiss…キス!



と、いうことで、お風呂上がり、最近怠っていた化粧水でのお手入れ。


「そんなことしなくても充分ピチピチだよー?ほら、ふにふにぃ」


ナオちゃんは構って欲しいらしく、私を背後から抱きしめて化粧水を塗ったばかりの肌を指先で突っつく。


「もーっ!邪魔!離れて!」


「やぁだ!姫さん、お風呂上がりでふわふわしてるもん!引っ付いて離れられないよぉ」


あざと可愛く甘えながら私の肩に顎を乗せてくるナオちゃん。そのナオちゃんの長い茶色の睫がふさふさで、相変わらずのJカールで、綺麗な顔を引き立てる。


ダックスフントみたいなあのふわふわな髪の毛が首筋に触れて、なんだかファーみたいで心地良く、シャンプーの香りがふわっと漂った。
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