【完】キス、kiss…キス!
チュンチュンチュン、と鳥が可愛らしく鳴いている声で、私は意識を取り戻す
「んー……イタタタ」
あぁ……そっか私、昨日床にごろ寝したまま寝ちゃったんだっけ、体が痛いわ。
なんて思いながら背伸びをし、体の至る所をパキパキ言わせ、掛け時計を見る。
時刻はは9時30分をマークしている。日曜日の私にしては、早く起きれた方じゃない?
「って……ぎゃあああ!バカ!え!全然早くない!」
早いどころか、ナオちゃんが来るまであと30分しかない。
私は慌てて昨日買った洋服達に着替えて、バタバタと顔を洗い、歯を磨く。
着替えたからって終わりじゃない。顔まだすっぴんだよ、どうすんの、時間よ止まれ、なんて、混乱すると不毛なことを考えてしまう。