【完】キス、kiss…キス!
そして、ナオちゃんのかっこよさと恥ずかしさと、残る緊張でさっきよりも泣きそうになってしまう。


自然と熱くなる眼球を上に引き上げて、さっきから黙ってるナオちゃんの様子を確認してみる。


すると、ナオちゃんも、目がで真っ赤でなんだか潤んでて、慌てて細長い指の付いた大きな掌で顔の下半分を隠した。


「ナオちゃん?」


私はドキドキと戦いながらなんとか微笑み、ナオちゃんの名前を呼んでみる。



「ヤッベ……姫さん、マジ反則だから」


すると、そんな言葉をボソッと呟き顔まで赤くし始めるナオちゃん。


だけど、私の左手の小指に自分の小指できゅっ優しく絡めて、真っ赤な顔を隠すのを止めて、更に一言、こう告げたんだ。


「可愛、過ぎです……」


まっかっかな顔でふにゃあといつもみたいに笑うオマケ付き。可愛いのはナオちゃんの方だと思う、全力でね。
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