【完】キス、kiss…キス!
夜、塾から家への道のりにある高架下を、リュックをしょっていそいそ走る。
今日は10時から見たいバラエティがあるから急いで帰って作り置きの肉じゃが食べるんだ、なんてルンルン気分。
でも、高架下を抜け出す手前、その時、俺の運命の転機が転がり込んで来た。
「ばぁか!皆ハゲ散らかしちゃえばいいんだぁ!」
なんか、変な叫び声が聞こえた気がする。オバケにしては毒舌な、そんな変なやつ。
「ばぁかばぁか!うぇぇ……」
……気がする、じゃなくてマジで聞こえる。
多分酔っ払い?だらしないなぁ、と半分は興味本位で後ろを振り返った。
あの時後ろを振り返ってなかったらって思うと、運命の女神様は毎日淋しい俺を哀れんで微笑んでくれたのかな、なんてロマンティックなことまで思えてくるよ。
今日は10時から見たいバラエティがあるから急いで帰って作り置きの肉じゃが食べるんだ、なんてルンルン気分。
でも、高架下を抜け出す手前、その時、俺の運命の転機が転がり込んで来た。
「ばぁか!皆ハゲ散らかしちゃえばいいんだぁ!」
なんか、変な叫び声が聞こえた気がする。オバケにしては毒舌な、そんな変なやつ。
「ばぁかばぁか!うぇぇ……」
……気がする、じゃなくてマジで聞こえる。
多分酔っ払い?だらしないなぁ、と半分は興味本位で後ろを振り返った。
あの時後ろを振り返ってなかったらって思うと、運命の女神様は毎日淋しい俺を哀れんで微笑んでくれたのかな、なんてロマンティックなことまで思えてくるよ。