【企】誘惑年下彼女
『お前、昨日…言わなかったろ?』
いやいやいや、ちょっと待てって。
HRが終わり、俺は非常階段に連れて来られた。
目の前には哲となぜかその彼女。
「ダメだよ、恭平くん。
女の子はすぐに不安になるものなんだから」
ってなんで?
なんで俺、このカップルに説教されてんの?
『おい、聞いてんのか?恭平』
『………ストップ!』
俺は思わず声をあげた。
『さっきから何言ってんだよ?
ってかなんでみーちゃんがいんの?』
みーちゃんっていうのは哲の彼女だ。
『お前なぁ、コイツに感謝しろよ?
別れるー!って泣きじゃくる凛子なだめたのコイツなんだから』
哲はそう言ってみーちゃんの肩を抱く。
って、なんて言った?
別れるー!って泣きじゃくる凛子…??
それ、どういう意味だよ?!
『昨日、お前はっきり好きって言わなかったろ…?』