紅狼王子





何番目?


しらないし、つか単位は何番目なの?


何人目かじゃなくて?


「何人いるの?」


「あ?」


「カズマ、恋人は何人いて愛人は何人?」


「俺がしるかよ」


「ならあたしも知らない」


「じゃあ、なんで」


なんだ、あんたも知らないんじゃん。


「・・・・・・カズマはあたしを大切だって言ってくれた。愛してるってさ。」


そう言ったあたしを目の前の男は、珍しい生き物でも見るかのようにあたしを見た。
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