紅狼王子





家を出ると、近くで杏子が立っていた。


「キョウコ!!」


「おはよっ。一緒に行こう」


キョウコの笑顔にあたしもつい笑顔になる。


「今日のレイは、かわいいよ」


「ありがと」


素直に嬉しかった。


無理してない自分を認めてくれる人がいる。


「今日はアキラじゃなくて、キョウヘイ直々にお迎えらしいよ」


「・・・・・・?」
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