紅狼王子





そんな会話でも嬉しい。


キョウヘイがあたしをかまってくれて嬉しかった。


でも、この喜びは長く続かない。


倉庫につくと、あたしはキョウヘイについて、あの部屋へ向かっていた。


「キョウヘイ」


部屋の中から女の人の声がして、キョウヘイに抱き付いた。


「ミカ、来てたのか」


「なんで迎えに来れなかったのー?」


「ちょっとな」
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